不登校になったこことで諦めていることはないですか?

例えば
人がいない時間帯に美容室に行きたい
同じ趣味を持つ人と会ってみたい
自分で作ったものをネットで売りたい
個展を開きたい
大きなキャンパスに思い切り絵を描きたい
人混みのないお祭りに行きたい等々…

話し合いながら協力していただける所を探します。
まずは興味があるものを探すことから始めてみませんか?

世の中には暖かいことがたくさんあります。その温かさに触れ、自分が元気になった時、その温かさを次に繋いでくれたら嬉しいです。

ご家族の方にお願いがあります。
#1.ご家族の方が「こういうの興味あるでしょ」とか【行ったら楽しくて今の状況から抜け出せるきっかけになるんじゃないか…】と思って無理に進めるのはお勧めいたしません。
ご家族の希望と本人の希望にはズレがあります。
決めるのはあくまでもご本人の意思です。
子どもは大好きなご家族の期待に応えようと無理をする場合があります。心が前を向いていない時に無理をすると、また行けない所が増えてしまいます。そして、行けない自分を責め自己肯定感が下がります。
あくまでも参加はご本人の心が動いた時にお願いいたします。

#2.自分で決めても行けない時もあります。
楽しみにしている姿を見ると親も嬉しくなりますよね。でも、日にちが近づくとテンションが下がり「やっぱり行かない」とか、それも伝えられず落ち込んだりとか…
これは、我が家のあるあるです。
以前はこれにガッカリしていたのですが、「行かない」ではなく「行けない」なんだな…と気づきまして。行けなかった結果をみるのではなく、「行きたかった」と心が動いたその過程が大事なことだと学びました。息子は私の教科書で学びだらけです。
行けなくて落ち込んでいたら「行きたいと思ったそれが第一歩。ママはそれが嬉しい」とご自分の言葉で伝えていただけたらと思います。
「行きたい」と思う気持ちと「行けないかもしれない」「やめてしまいたい」というような逃避的な気持ちとの両方がお子さんの中に混在するアンビバレンツ(両面価値的)な状態を理解してあげると、親子共に楽になるかと思います。

キャンセルは不登校の子どもにとって、よくあることです。外に出る勇気って私たちの想像を遥かに超えた世界だと思います。
ですので、キャンセルする時は堂々とご連絡ください。
イベントによっては若干キャンセル費用がかかる場合もあります。その場合はお子さんが払うのか、ご家族が払うのか、ご家庭で話し合うのもいいですね。
【探究】という言葉を耳にすることはありませんか?
まさに、ここでも活かされます。「~と~用意するのにいくらかかったか」「人件費は」「光熱費は」「参加人数で割ると1人頭の料金は?」等々…話し合って「この料金おかしくない?」とか投げかけてください。それに対して私たちも話し合いましょう。お互い見えない世界が見えてきます。
これが「今を生きる」です。
それは私が息子から学んだ一番大切なこと。
先を考えると不安になる。でも私たちは今を生きています。皆さんとの【今】を大切に過ごしたいと思います。