完璧主義タイプ
自分の思う通りに子どもを動かしたい。
自分の思いと違うことを言われると、自分の方が正しいとの思い込みから親の圧力で自分と同じ価値観に持っていこうとする。
自分の価値観を通して子どもを見ているため、「ありのままの子ども」を見えていないことが多いです。
認めてもらえていないと感じる子どもは自己肯定感が低くなり、自分の生きる価値を見失ったり、価値観を押し付けられることにストレスが溜まりやすい傾向にあり、噓をついたり、ごまかしたり、言い訳を言うようになります。
完璧主義の方は、うまくいっている時は問題が表面化しにくいですが、自分が思うようにいかなくなるとイライラしたり感情を抑えられなくなり自分自身も幸せを感じにくい傾向にあります。
完璧主義に至る経緯には、ワンオペ育児で周りに頼れる人がいなかったり、甘えるのが苦手、幼少期の育てられ方、世間体が気になるなど「考え方の根っこ」があります。そこを見つめ直すことでご自身も楽に生きられるようになります。
真面目で責任感の強さから、子どもをしっかり育てなくては!と自分にも子どもにも厳しく接してこられたと思います。
お子さんの不登校は、自分と向き合うきっかけになります。
自分のいいところも、悪いところもありのままを受け入れることで、子どもの行動が気にならなくなっていき幸福度が増します。
POINT
1.自分とは違う意見が出てきたら「それもありかもね」
子どもが自分とは違う意見を言ってきた時、頭ごなしに「それは違うでしょ!」はNG
意見のいい、悪いに関係なく「あなたはそう思うのね。それもありかもね」と受け入れてください。 話を聞いてもらえた!まずはここから第一歩が始まります。
2.できなかったことに目をやる減点方式ではなく、よい部分を探す加点方式に
ついつい目が行きがちなできなかった結果。そこにたどり着く過程には褒める所がいっぱい隠されています。スモールステップ探しのプロになりましょう。
3.「まっ、いっか。」を口ぐせにする。
「まっ、いっか。」を味方にして自分も他者も許しましょう
4.価値観を見つめ直す。
自分の思う「普通」や「常識」という基準を客観的に見直すことで、これまでの価値観を柔軟にとらえなおすことができ、自分を酷使してしまう状況を改善できるとも言われています。「自分を知ること」始めてみませんか?
4の「価値観を見つめ直す」コツを伝えますね。
私の場合はどんなに自分が大変な時でも主人に任せることができませんでした。
「洗濯干そうか?」って言われても「大丈夫。私やるよ~。せっかくの休みなんだからゆっくり休んでて」って。
やるのが苦じゃなかったらこの返事で全然いいんですよ。
ただ私の心の中は「もう、私が大変なの見てわかるでしょ。聞かないでやってくれればいいじゃん」
そう思っていました。面倒でしょ。私
昭和じゃあるまいし、男だってやる時代。頭では理解していても甘えられない。
この甘えられない性格はどこから生まれてきたんだろう…って
「家庭のことは女の私がやるもんだ」「良妻賢母になってこの家をうまく回すのが私の役目」この価値観が根っこにあったんです。
「自分がやらないと」が常識になっていたので
できない自分はダメ。
頼る自分はダメ。自己評価して出来ない自分に嫌悪感&罪悪感(勝手に家族に申し訳ないな…って思ってしまうんですね)
では、この価値観どこで生まれてきたかというと、母親でした。
母はどんなに忙しくても父に頼ることはしなかったですし、お惣菜を買ってくることもありませんでした。父がご飯を作ろうとしたら自分がやるからと泣いて止め、そうしている内に父はテーブルの前から動かない上げ膳据え膳男になっていきました。
「母は家庭の中で太陽のような存在でいないとなんだよ」これは母が言っていた言葉です。
母も気づかない内に「こうじゃなきゃいけない」という価値観に縛られていたのだと思います。
動かない父親みたいな人とは結婚しないぞ!結婚したら手伝ってもらうんだ!と心に誓っていたのに親の価値観、自分でも知らず知らずのうちに刷り込まれ同じ人生に向かってました。怖い、怖い。
「家庭をうまく回すこと」この価値観、息子が不登校になったことで大きく崩れました。
最後はダメな自分を受け入れるしかなかったんですね。良妻賢母を諦めたら逆に生きるのが楽になってきました。
そして、自分がやらないと!と思って頑張ってきたことが主人の父親としての経験も奪っていたんだなって気づきました。
甘えて分担しながら支え合う。そんな素敵な家族になってきたなって自負しております。
自分の誤った価値観から解放してくれたのは息子のおかげ。
不登校になった息子に感謝しています。